プロフィールおかわりvol.46

 私の直属の上司(洋食課課長)は、私が洋食課係長になっている時には、企画室室長って役職も兼務し、さらには総務課課長も兼務し始めてました、ゆえに、わたしも、引きずられるようにと言いますか、企画室として、コックコートよりもスーツを着る時間の方が多くなっていったのが、3年目のころ。

 会社経営陣が大きく経営方針を変えていくとなると、当然あちこちから不平不満は出てきます。もともとあった部署間の軋轢・不調和はさらに加速していたのも、感じてました。

 その矢面に立っていたのも直属の上司だったと思います。問題を提議し、改革案を出し、先頭に立って実行する人でしたから、旧体制っていう「ぬるま湯」になれていた人たちは、「熱い熱い」と騒ぎ立てます。

 「組織改革がいかに大変か!」ってことを

身をもって私も体感しました(笑)

私も私で、上手く立ち回れずに、不調和を起す側にいたのも確かです。

 今思えば、「もっとうまいやり方があったよな」とか、いろいろ思うことはあります。まぁ、過ぎてしまえば、あの頃、むきになって企画を進めて失敗したり、他部署の上司に噛み付いて、もめたりしたおかげで、今の自分があると思うので、良かったとは思ってます。

 何事も前のめりなら、失敗しても収穫が多いってことですね。

自分自身の不勉強や、力不足で、思うように”こと(企画や人間関係)”が進まないことに、イライラしていた時、私にとって転機が訪れました。

上司の勧めで、ある勉強会に行ってきたのがそのきっかけです。

 地元の広告代理店が主催するSNSの勉強会で主にはFacebookについてでした。

SNSが、日本で徐々に浸透しはじめた2010年頃です。

※映画「ソーシャル・ネットワーク」が公開されたころです

 

 勉強会には、地元ホテルの社長とか、飲食店オーナーとか、いろいろな経営者が来ていて、勉強会の回数を重ねるごとに、立場や年齢を越えて仲良くなるり、仲間の様な感覚になっていきました。

 勉強会に出席するうちに、わたしは

「これは、大きな時代の変換期なんだ」と、理解し始め、同時に、私の中でずっと、くすぶっていたものがムクムクと大きくなっていきました

それは

「独立起業したい」そのチャンスだ!って気持ちです

SNSが普及するなら、個人店のチャンスは増える。大型資本での広告やマーケティングにも、戦える。そう思えました。

 「みやび」に就職するとき、「ここに一生務めるつもりで頑張ろう」って思いで入社しました。さらには「ここをやめるときは、独立するとき」とも思ってました。

つまり、もう私の人生で、転職とか就職は最後にするって思いで「みやび」で働いてました。

 なので、思うように進まないときも、ものすごい後ろ向きな人に引っ張られる時も、「変えてやる!」って気概を持ってやっていたつもりですが、

この勉強会での未来の変革の可能性を知った時、、、、、

思ってしまったのです。

「勝負したい」って

社会で、自分自身で勝負したいって。

もちろん、会社内でそれ(勝負)をやることにも、やりがいは感じてましたが、、、、

あまりに後ろ向きな人ばかりの社内を改革する作業に対して

「人生がもったいない」って思い始めてました。

それは、逃げなのかもしれません。

 「みやび」での勝負って意味では、完全に逃げなのは解ってましたが

私自身の人生に対しては、「みやび」に居続けることが逃げとも思うのです。

 

それでも、葛藤してました。

やり始めた企画や、任されたのにまだまだ未達成な企画がたくさんあったので、やめるタイミングではない。と、言った気持ちの方が勝っていました。

 

あの時までは。