半分不安になっていた。不安とは、今まで必死にやってきた世界とはまた、違う環境での時間の流れ方。それに料理に対する姿勢の違いといいますか、、、アプローチの違いに自分がなじめるかっていう不安。
そして
不安の対極あったのは、「組織」で働く術を学ぶこと。それに、大箱でのオペレーションやチームビルディングを学びたいって思いです。
私がこの「みやび」で「働させてもらいたい」って思ったのも、面接してくださった「その人」がいたから。
その人から兎に角「組織の作り方」とか
「マニュアルやオペレーション」の作り方のテクニックを学びたかった。
学びたいと思ったのです。
なので、
これは、私の心の中の思いで、だれにも言いませんでしたが「料理」の勉強はしないと決めてました。変な言い方かもしれませんが、
それまでの「料理人の修業」ってスタンスではなく
「会社で出世する」っていうのを明確な目標としたのです。
いや、ほんとに誤解なく伝えたいのですが、ここ(みやびのその人の下)で、「組織の世界を勉強したい」って思っていたのです。
今まで興味もなく、知識もない分野だったので、私はまず
導入として
「課長・島耕作」の漫画を読み始めました(笑)
今書いてても、変だなと思いますが、結構大真面目で勉強のつもりで読んでました。しかも、すごく参考になった(笑)。
漫画の世界は「みやび」とは全く比べものにならないくらいの大企業ですが、私にとっては「組織の世界」はその大小は関係なく感じるくらい未知だったのです。
(もちろん、その他にもいろいろと本を読んだりもしました)
まず、私が取り掛かったのは、自分の直属の上司である「その人」の仕事を徹底的に引継ぎ、「その人」の別の時間を作ること。
厨房で働く時間も場所も無くして行って厨房ではやることがないって状況を作ることに集中しました。
まぁ、これは私がそう仕掛けたのか、私がそう仕掛けられていたのかは解りません。解らないというか、その事については考えは一致していたのだと思います。
それは、大きな組織でも小さな厨房でも基本的には変わらないことですから。新人が仕事を覚えるためにも一つ一つ仕事を引き継ぎ、覚え、また引継ぎポジションを取っていく。先輩が新たなチャレンジをするためにも、教えらて、引き継がせて、次のステップに進む。
大きくても小さくてもそこは全く変わりませんから。ただ、重要なのは、その上司がその次のステップにちゃんと上がってくれる人かどうか?
ここは出逢いの運です。そして、私は最初から「その人」は、どんどん上がってく人だと思っていましたから、もう全力で仕事を取っていきました。
そして、思った通りというか、決まってた通りといった方がいいのか、「その人」出世していきました。すごい勢いで。
実際のところは、「みやび」会館の現場トップである「常務理事」が「その人」を高く評価していたので、引き上げていったというのが現実です。(笑)
私は関係なかったのが真実でしょう(笑)
とはいえ、私の中の思惑は現実へ、私も次のステップが待ってました。
ただ、この時、私はその後2年間ほど、後悔する判断(決断)をしてしましました。
パートとして採用してもらってから半年後。正式に社員採用になった頃でした。
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