ついに、レストランキノシタ編の最終回です。
それまで「辛いからやめる」を繰り返してきた私でしたから、入る前から厳しいのがわかっている「レストランキノシタ」では
それまでの根拠のない自信は捨てて、、「二年間は頑張る」とタイムリミットを
決めてました。ただ、その二年の間に、厨房でレストランキノシタの「味」を勉強するんだ!って目標はついに叶わず、厨房に入れないまま2年のタイムリミットが来てしまいました。
何もさせてもらえない地獄の半年間から、少しづつ居場所をもらえるようになり、「逃げさすのを我慢する」って心境ではなかったですが、
それでも、毎日胃がキリキリするようなプレッシャーと貧困(笑)から、解放されたいって想いは強くあり2年間のカウントダウンを拠り所にしていたところもありましたから、「このまま続けよう」とは思っていませんでした。
「レストランキノシタ」に入る時に目的にしていた料理人として「レストランキノシタの味を学ぶ」ってことは全く叶いませんでしたし、ここで何かを成し遂げたとか、成長したって実感も実績も全くなかったですが、
それまでのどんな時間よりも「濃密」で「充実」した毎日を過ごしていた。と、その当時も、20年たった今も(2023年46歳)思います。
人間の本質は変わらないですが、「自分のダメなところを認める(気付ける)」ことは、大きな成長だと思います。
さて、やめて次は何をするのか?それまでの人生でも、やめるときに次の目標なり目的を決めてやめたことは無いですので、「次は何をするのか?」決まっていないことに「何の焦りも無い」のが取り柄の私としては、
手持ちの現金が10万円も無いくらいなのに、「九州横断旅行しよう」としていました。
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