もう何年このプロフィールを書いているのだろう?(笑)。目的としては「水吞CafeBoneu」を開業するにあたって、どのような想いだったのか?を表現するために始めたのですが、小学生の想い出から書き始めて現在ボリューム26。まだ私の年齢も26歳のころです(ボリューム26と26歳が重なっているのは偶然です)。
さて、話はレストランキノシタで少しずつ居場所をもらい始めていたころの話。
ワインの知識は相変わらず全然ないし、とりわけ器用なわけでも気が利くわけでもなかったけど、それでも1年働いているうちに、役割は与えられ始めていたし、自分自身としてもやるべきことを探してやれるようにはなってました。
シェフにご飯連れて行ってもらうことも極まれにですが、あったりと、最初の半年から比べたら天国と地獄ほど違う状況でした。
レストランキノシタに入ろうとした動機は「最高のお店で料理の修業をする」ことでしたが、このころになると、もはや自分には厨房に入る日は来ないのでは?と思うようにもなっていました。
理由は、新しく入ってくるサービススタッフはどんどんやめますから、自分自身は一年とは言え経験者としてポジションを少しずつ獲得していたこと。
加えて、私のような不器用なタイプを今更厨房に入れても、また一から時間がかかるであろう、と思っていたんじゃないかなって、そんなこと、気付きは始めてたような気がします。
その上で、私自身も、厨房に一日も早く入りたい気持ちを、表向き持ってはいましたが、内心では、サービススタッフとしてのほうが、木下シェフの近くに居れるって思いもありました。
なぜならば、厨房に入ったならば、木下シェフから直接怒られるなんて機会はほぼなくなり、スーシェフの荻野さんに面倒見てもらうようになるからです。
どっちがいいとか、どっちが勉強になるって話ではなくて、そうなるので、サービススタッフとして働く特権として木下シェフの近くに居れることは圧倒的な魅力でした。
結局のところ私は、「レストランキノシタ」の「料理」と「サービス」そして「雰囲気」から感じていた木下シェフという人間に憧れていたのだと思います。
どのような考えか?どこを見て、何を目指しているのか?どんな想いをしてきたのか?今どんな気持ちなのか?サービススタッフとしていると、いつもシェフのそばに居れる。(物理的にも心理的にも)それはものすごい経験でした。
そして、こころから思ってました。「あったかい人だなぁ」って。
この調子で、書き続けると、レストランキノシタ編が終わる気がしないので、次回でレストランキノシタ編は強引に終了しようと思います。