鞆SOBAについて

自分で考えたこと

言った言葉

やったことをどんどん忘れる私なので

定期的に

文章にして残さないと

過去を改ざんしたり

ゼロになったりしてしますので

「鞆SOBA」について

ここでいったん整理してみようと思います

 

①「鞆の浦の名物料理を作りたい」

はじまりはこの動機からだと思います

カレーやラーメン、鯛おこetc、、、

色々チャレンジしてきた中で

可能性を感じている一つが

「ラーメンとパスタの間」という

なんともつかみどころのないコンセプトの

鞆SOBAでした

なぜ

ラーメンとパスタの間なのか?

 

それは

色々ありますが

一つ

「スープの量」にあります

 

スープの量についてはそこに行きつくまで

いろいろ想いがありました。。

 

。。。

 

私はラーメンが大好きです

と、いいますか

麺類が大好きです

麺類大好きな人って多いと思います

そんな麺類大好きな私ですから

鞆の浦の名物料理を作りたいって考えた時に

当然ラーメンも

 

パスタもチャレンジしました

 

そして

ラーメンとパスタの違いって何なんだろうって?

考えたりしました

、、、

すみません

この書き方からすると長くなりますが

このまま続けます

 

汁なしのラーメンもありますし

スープパスタもあります

フレンチシェフが作るラーメンもありますし

シノワパスタもあります

 

ラーメン職人やパスタシェフの対談で

その違いについて語っていたものもありますが

結論としては

作り手が、ラーメンというかパスタというか

だと

私は結論付けてます。

 

ただ

パスタシェフのコメントでとても面白かったのが

「パスタは麺を食べさせている」って言葉です

当たり前じゃん

と、突っ込みたくなるかもしれませんが

「パスタとは

香り(オイルやソース)を絡めせて麺を食べるのがパスタ」

って話。

なるほど、と感心しつつ

汁なし担々麵はそうだよ!と私は心の中で突っ込み、やはり

作り手が何て呼ぶか?だよな

と思っています。

で、

私がそのころに商品開発していたのが

鞆の浦ラーメン

海老だしのスープ(海老とトマト)に生クリームをあわせて

甘辛に味付けした肉味噌をのせたラーメン

そのラーメンにはこんなキャッチコピーもつけてました

「海老出汁に 辛肉味噌が 鞆の味」

どうでもいいですが(笑)

 

でも

ここで一つ壁にぶつかりました

「価格の壁」です

 

Boneuはカフェでしたので(過去形?)

お客様おひとりさまの滞在時間は長いです

ゆえに

客単価は1200~1600円くらいを平均にしていましたので

お料理の単価は1000~1300円くらいに設定していました

ラーメンで1000円いただくってことが

すごく難しい

 

結果的にはサイドメニューをあわせて1000円

ってことで納得し提案したのですが

そこでふと

思うのです

パスタなら1000円の価格設定は簡単にできる

だけど

ラーメンは難しい

私がつくった

鞆の浦ラーメンは原価もさることながら

手間もかなりかけて作るので

同じ売価にしてもパスタよりも原価率は高いのです

でも

「らーめん」では

なかなか1000円の値付けは難しい

 

理不尽だ!!(ラーメン目線)

 

そしてその値付けよりも

私が悔しかったのは

スープを飲み干してはくれない

ってこと。

パスタソースなら

バケットで集めてでも残さないのに

ラーメンスープは普通に残す。

 

理不尽だ!!(ラーメン目線)

 

でもです

解ってます

私も

ラーメンスープ全部飲み干さないです

飲み干したい時でも

止められます

「塩分取り過ぎじゃない??」と

 

そう

ここで

鞆SOBAのスープの量の話になるのです

 

 

 

 

ラーメンの魅力は(汁なしは置いといて)

熱々のスープから麺を

救い出し

熱々をいただくあの

あの感じです

日本人が得意とする

ススル

熱々をズズズっとススリ

何かしらの脂の旨味とコク

鼻から抜ける魚介だったり獣の香り

店主のこだわりの弾力の麺

その複雑なものを

ズズズっとススった時に

脳が覚醒する快感が

ラーメンのラーメンたる所以だと思います

 

そんなラーメンのスープは

もちろんお店にもよりますが

店主がこだわり時間をかけ

精魂込めて一杯に込めます

当然飲み干してほしいはずです

でも

しょっぱいよね

塩分取り過ぎだよね

おれもそう思う

 

どんぶりになみなみと注がれた中から救い上げる

魅力のためには

スープは250~300ccくらいは最低でも必要

そして

一口目のインパクトのためには

それなりの塩分濃度が必要

もちろん

しっかりとダシを効かせて

塩分を控えても

インパクトを出すことは出来ます(原価かかりますが)

でもそれでも

ラーメン一杯飲んだら

やっぱり塩分取りすぎですよ、、、

 

これって

ホントにかなしい

 

Boneuとしては

お口に合わないならともかく

美味しいのに残す料理は絶対に作りたくない

これは

私の性分なのですが

作ったものが無駄になるのがとにかくたまらなく嫌いなのです

これは

エコの想いとかそんなんじゃなくて

エゴの想いからです

自分が無駄なことに時間を割いたって思うのがすごく嫌なのです

 

ごめんなさい

ちょっと話それました

 

ラーメンというのも

パスタというのも

店主次第

ラーメンと思って食べるお客様は

ラーメンを期待する

パスタと思って食べるお客様は

パスタを期待する

 

ラーメンなのにスープが少ない

パスタなのにソースが多いしシャバシャバ。

 

ならば

ラーメンでもなくパスタでもない

ネーミングにしよう

スープは麺が少し顔を出すくらいの量(ラーメンの半分くらい)

麺を食べ終わった時に

少し残ったスープを飲む事に罪悪感を感じない量

当然絶対量が少ないから塩分摂取は少ない

その名も

「鞆SOBA」ラーメンとパスタの間

 

パスタ麺を使ったり

ラーメンのスープデザインだったり

トッピングやいろいろ

自由だけど

ポイントは

スープの量

 

命を削って作ったスープ絶対残されてたまるか!!

それが

鞆SOBA